こどもの矯正(Ⅰ期治療)をご説明いたします。どうぞ、ご参考になさってください。
お子さんの歯ならびや顎の成長で気になることがあればご相談ください。
こどもの矯正の目的は、成長期に歯と顎の骨のバランスをとることで、不正咬合の抑制したり、きれいな永久歯列に誘導することです。乳歯列または混合歯列(乳歯から永久歯に代わる時期)に行います。乳歯列の反対咬合・交叉咬合では3-6歳から、ほかの不正咬合では5-9歳くらいになります。遅くなると歯の生え替わりが進み、Ⅱ期治療となり治療費なども変わるので、早めの受診をおすすめします。
顎の成長や歯並びの具合により、様々な装置を選択します。それらの装置を使用するメリットとしては、永久歯まで待って矯正治療を開始するよりも、抜歯をしないで治療できる可能性が大きくなる点です。それと、治療後のあと戻りが軽度になることがあります。
拡大床と呼ばれています。中心のねじを回して歯列を徐々に広げていき、萌出空隙を確保します。このほかにもマウスピース型など歯列に合わせて装置を選択します。
上記の装置に似てはいますが、こちらは縫合部から拡大できるものです。顎顔面矯正装置といわれます。結果として歯列拡大のほか鼻腔が広がり呼吸が楽になる。拡大後の後戻りが小さいなどメリットがあります。
3-5歳から反対咬合の治療に使う装置です。この装置のみで前歯の反対咬合が治れば、永久歯まで観察になります。
4-8歳くらいに開始して、半年から1年半くらいです。その後保定観察になります。できるだけⅡ期治療が必要ない様に、リテーナーやマウスピースなどで咬合を誘導しています。
治療後、あと戻りを押さえる装置です。混合歯列の場合は生え替わりがあるので、口腔内の状態で何度か作り替えることになります。
治療費は明確化されていますので、ご参照ください。仮にⅡ期治療が必要になった場合でも、それ以前にかかった治療費を差し引きます。したがって、永久歯まで待つよりも治療費が抑えられるかもしれません。