顎変形症には、出っ歯や受け口、顔面の左右非対称などさまざまな症状があります。しかしこうした症状が見られるケースでも、必ずしも顎変形症とは限りません。そのため、診断を慎重に行う必要があります。
当院では、顔立ちや歯ならびの状態を入念にチェックするのはもちろん、セファロ(頭部X線規格写真)というレントゲンで横顔と正面を撮影して詳しい検査を実施します。
このレントゲン撮影で、左右のあごのズレ具合や、下あごの大きさをしっかりと把握。検査結果から、矯正治療だけで改善が見込めるのか、あるいは外科手術との併用が望ましいのかを見極め、より適切な治療計画を立てていきます。
顎変形症の治療では、選択肢の一つとして外科手術を検討する場合があります。しかし、どのような手術であっても一定のリスクは避けられません。
当院では現状を詳しく説明した上で、矯正治療だけで対応するか、手術も併用するか、メリット・デメリットを含めた治療方法をご提案。最終的には患者さまにご判断いただくようにしています。
噛み合わせに問題がない場合は、矯正治療のみ(カムフラージュ矯正)で歯ならびを整えていきます。
あごのズレは多少改善できますが、骨格の問題は改善できません。治療期間は1年半~2年程度で、ワイヤー矯正とマウスピース矯正のいずれかを選択できます。
なお、この治療は自費診療です。
外科矯正では、あごの骨に対して手術を行うため、よりリスクを伴います。
治療の流れとしては、手術の前後に矯正治療を実施。健康保険が適用されますので、矯正方法はワイヤー矯正に限られます。
矯正治療に要する期間は1年半~2年ですが、これとは別に手術関連の期間も必要です。
当院は、顎変形症の手術実績が豊富な獨協医科大学病院、自治医科大学附属病院、昭和大学病院その他と連携し、より安全に治療を行えるよう体制を整えています。
当院は保険適用の条件となる「顎口腔機能診断施設」に認定されており、日本矯正歯科学会「認定医」の院長が診査診断から治療までを担当します。院長はこれまでに、顎変形症の治療を100症例以上(※)手がけてまいりました。
矯正治療のみ(カムフラージュ矯正)はもちろんのこと、外科矯正における手術前後の矯正治療にも対応できます。診断結果を丁寧にご説明し、外科手術の有無など、患者さまのお考えやご要望をしっかりとお聞きした上で治療方針を決定していきます。
顎変形症の可能性を心配されている方も、まずはお気軽にご相談ください。経験豊富な歯科医師が親身に対応いたします。
※2025年現在
矯正治療のみ(カムフラージュ矯正)の場合も、外科矯正を行う場合も、矯正治療自体は1年半~2年程度です。ただし外科矯正は、予約状況によって手術までに1年近くお待ちいただくこともあります。手術関連の時間も含めると、全体の治療期間が長くなるケースがほとんどです。
3割負担の方の場合、矯正治療で約30~40万円、手術入院で(※)約30~50万円が一般的です。
※高額療養費制度により、実際の費用は8万円程度です。
手術は必ずしも必要ではありませんが、症状によっては通常の矯正治療だけで改善が難しいこともあります。当院では診断結果に基づき、手術を行う場合と行わない場合、それぞれのメリット・デメリットを詳しくご説明。患者さまのご意向を大切に、より適した治療方法を提案していきます。
顎変形症の診断や治療に関する相談ができる歯科をお探しなら、栃木県・宇都宮市の「坪山矯正歯科医院」にお越しください。当院は顎変形症の診断が行える認定医療機関です。